現場の実弾ノウハウを大公開!シニアホームケアジャーナル

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シニアを年寄り扱いしない

■シニアと良好なコミュニケーション

 昨年末に、ある会社さんの講演を聴く機会がありました。その会社さんは「会話型見守りサービス」というサービスを提供していて、数多くのシニアと電話による会話を通じて良好なコミュニケーションを築いている実績をもっています。
 その際話されていたコミュニケーションのコツを共有いたします。

■年寄り扱いしない3カ条

 シニアとのコミュニケーションにおいて、とても重要なポイントは「年寄り扱いしない」ことだそうです。
 より具体的に、どのように「年寄り扱いしない」のかというと、そこには守るべき3カ条があるそうです。

 一.ホメない
 二.励まさない
 三.年齢ではなく個性を見る

 この3つを見て、「えっ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。お年寄りは大事にしなければという考えからすると意外や意外。
全く真逆のことのように感じられます。では、それぞれについて少し詳しくみていきましょう。

一.ホメない
 例えば、お年寄りの男性との会話で、マラソンをするという話が出てきたとします。

「今度の日曜日にマラソン大会に出ることになりましてね・・・」

×「えーっ!すごいですね。そのお年で」
○「へぇ~そうなんですか。何km走られるんですか?」

 「すごいですね。」や「そのお年で」という言葉そのものが年寄り扱いしていることになります。相手の気分が盛り下がり、そこから先の会話が広がらないようになってしまいます。

二.励まさない
 例えば、何かの病気になられたという話だったとします。

「実はちょっとたいへんな病気が見つかってね。」

×「○○さんなら大丈夫ですよ。きっと大丈夫ですからがんばってくださいよ!」
○「そうなんですか、今はどんなお気持ちですか?」

 励まされるほどに、かえって気持ちが塞いでしまい、元気がなくなってしまう方も多いそうです。

三.年齢ではなく個性を見る
 お年寄りを年齢で見るのではなく、個性で見て接することがポイントです。
 「89歳の△△さん」ではなく、「釣りが好きな△△さん、お年はたまたま89歳」という見方をすると、その方の持っている個性に注目し、その個性を通じてコミュニケーションが発展していくのです。

 お年寄り(特に男性)は年齢とともに、自己否定感を抱く方が多くなります。昔はバリバリ活躍していたのに、今となっては年をとって周りから年寄り扱いされてしまう。
 「どうせワシなんか・・・」と思う方が多くなります。
 しかし、年寄り扱いせず一人の人間として向き合い、話を聞く相手になることで、自分自身の価値を再認識していただくことができます。
 「ワシの話をこんなにもふつうに聞いてくれる人がいる」
そうしたことが自信になり、元気が出るきっかけとなるのです。人から認められること、さらには自分自身を認めなおすことが元気につながります。シニアを年寄り扱いしないポイント、ぜひご参考になれば幸いです。
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